1バイト受信する
これまでマイクロコントローラからコンピュータにデータを送信してきました。今度はその逆、コンピュータからの受信を試してみましょう。幸いなことに、これもまたembedded-hal
のおかげで簡単です。
#![no_main] #![no_std] use cortex_m_rt::entry; use rtt_target::{rtt_init_print, rprintln}; use panic_rtt_target as _; #[cfg(feature = "v1")] use microbit::{ hal::prelude::*, hal::uart, hal::uart::{Baudrate, Parity}, }; #[cfg(feature = "v2")] use microbit::{ hal::prelude::*, hal::uarte, hal::uarte::{Baudrate, Parity}, }; #[cfg(feature = "v2")] mod serial_setup; #[cfg(feature = "v2")] use serial_setup::UartePort; #[entry] fn main() -> ! { rtt_init_print!(); let board = microbit::Board::take().unwrap(); #[cfg(feature = "v1")] let mut serial = { uart::Uart::new( board.UART0, board.uart.into(), Parity::EXCLUDED, Baudrate::BAUD115200, ) }; #[cfg(feature = "v2")] let mut serial = { let serial = uarte::Uarte::new( board.UARTE0, board.uart.into(), Parity::EXCLUDED, Baudrate::BAUD115200, ); UartePort::new(serial) }; loop { let byte = nb::block!(serial.read()).unwrap(); rprintln!("{}", byte); } }
1バイト送信プログラムからの唯一の変更点は、main()
の終わりにあるループです。ここでembedded-hal
が提供するread()
関数を使い、1バイト読み込むのを待っています。次にそのバイトをRTTデバッグコンソールにプリントして、データが本当に来ているか確認しています。
注意点があります。このプログラムを書き込んで、minicom
に文字をタイプするとき、RTTコンソールには数字だけが表示されます。というのも、このプログラムは受信したu8
を実際の文字であるchar
に変換しないからです。u8
からchar
への変換はとても簡単です。どうしてもRTTコンソールで文字を確認したければ、ご自分で実装してみてください。